元ジャニーズJr.のハヤシ氏・リュウ氏・平本淳也氏をはじめとする6人はある重大な告白をしました。
BBCの放送内容などによると、彼らは皆ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による性的加害があったと発言していたのです。
なぜか日本メディアはこれを大きく報じておらず、ネット上では日本エンタメ界の闇なんてささやかれています。
今回はこうしたことを考慮しつつ以下の内容をリサーチしていきます。
- ジャニー喜多川の性的加害の内容とは?
- 14歳元ジュニアがホテルのスイートで性的行為を強要された?
- 13歳元ジュニアの告白内容
- ジャニー喜多川の性的加害疑惑に事務所の弁明は?
- ジャニー喜多川の性的加害と日本エンタメ界の闇
それでは早速見ていきましょう!
ジャニー喜多川の性的加害内容まとめ
ジャニー喜多川氏は2019年に死去するまで、ジャニーズ事務所創業者として多大なる功績を残してきました。
それだけに元ジャニーズJr.達がジャニー喜多川氏による性的加害を告白した際は、世間を震撼させましたね!
一体ジャニー喜多川氏の性的加害とは何なのか?元ジュニア達は何を告白したのか?について以下の項で触れていきます。
ジャニー喜多川の性的加害内容
ジャニー喜多川氏の性的加害疑惑については、英公共放送「BBC Two」がスキャンダルとして大きく報じていました。
番組レポーターのモビーン・アザー氏の取材に協力した元ジュニアは、2023年4月時点で6人にも上ります。
具体的な性的加害内容については後述しますが、元ジュニア達によると足や太ももを触るような生易しいものではなかったそうです。
普通に足のマッサージをされていると思ったら、ズボンとパンツを脱がされて性器を直接触られたと主張する人もいましたよ。
性器にキスされたという告白まであるので、それが本当ならジャニー喜多川氏は相当悪質なことをやってきたことになりますね!
1990年代後半の元ジュニアの告白『ベルトを3本巻いて寝ろ』
都内在住の30代後半の男性は1990年代後半にジャニーズで活躍していた元ジュニアで、当時の先輩達に教わったある秘訣をBBCに明かしました。
その元ジュニア曰く、ジャニー喜多川氏に襲われない秘訣は『ベルトを3本巻いて寝ろ』だったのです。
「寝るのにベルト3本も巻いたら苦しいじゃん」という声が聞こえてきそうですが・・・。
ズボンがなかなか下せないと思ったジャニー喜多川氏が諦めて隣に寝ている美少年に狙いを定めていたことが、1990年代後半の元ジュニアの証言で判明しています。
それ以来ジーパンで寝るなど対策を講じるようになったというこの人物は、他にも先輩から「蹴ってもいいよ。怒んないから」と他の秘訣も教えられていました。
嘘を付いている可能性も疑いましたが、妙にリアリティがあって信用できそうな内容ですね!
【1990年代後半元ジュニア】
「自分の場合は、先輩から『ベルトを3本巻いて寝ろ』と言われました。
簡単にズボンを下ろせたらやられるけど、できなかったら『ウゥ』と諦めて隣の子にいくからと。だからジーパンで寝たりしました。
先輩からは『蹴ってもいいよ。怒んないから』とも言われました。『ユーかっこいいよ、僕を蹴るなんて』と言われた人もいるって」
これだけでもジャニー喜多川氏のイメージが一瞬で崩壊する出来事であることに違いないでしょう。
「自分の場合は、先輩から『ベルトを3本巻いて寝ろ』と言われました。簡単にズボンを下ろせたらやられるけど、できなかったら『ウゥ』と諦めて隣の子にいくからと。だからジーパンで寝たりしました。先輩からは『蹴ってもいいよ。怒んないから』とも言われました。『ユーかっこいいよ、僕を蹴るなんて』と言われた人もいるって」
Yahoo!ニュース
14歳元ジュニアがホテルのスイートで
ジャニー喜多川氏の性加害を回避する秘訣を教わったと先程証言していたのは、当時14歳だった元ジュニアであることが判明しています。
この14歳元ジュニアはコンサート後に宿泊したホテルのスイートルームのベッドで寝ていた際に、ディープキスされそうになったとも告白していました。
ですが、嫌だという気持ちを前面に出して『イーッ』と歯を食いしばって拒否したようです。
お陰でジャニー喜多川氏のディープキスの餌食にならずに済んだと語っていましたよ。
【14歳元ジュニア】
「ベッドで寝ていて、ふと目が覚めたら、ジャニーさんの顔が近くにあった。『何?』って思ったら突然、ディープキスされました。
もちろん嫌でしたので、『イーッ』と歯を食いしばって拒否しました。でも、それで済んで良かったのかなぁとも思った」(同前)
『イーッ』と歯を食いしばるだけで助かったのも、運がいいほうだったのかもしれませんね。
「ベッドで寝ていて、ふと目が覚めたら、ジャニーさんの顔が近くにあった。『何?』って思ったら突然、ディープキスされました。もちろん嫌でしたので、『イーッ』と歯を食いしばって拒否しました。でも、それで済んで良かったのかなぁとも思った」(同前)
Yahoo!ニュース
13歳元ジュニアの告白内容
次に紹介するのは13歳元ジュニアの告白内容で、彼曰く当時六本木には合宿所と呼ばれるジャニー喜多川氏の自宅マンションがあったそうです。
自宅マンションの2階部分にはベッドのある部屋が2部屋あり、仕事で遅くなる時は実際に宿泊していたと話していました。
当時はまだ性のことを詳しく知らなくてもおかしくない13歳の中学1年生、ベッドの下から近寄ってきたジャニー喜多川氏に性行為をされたことを告白!
具体的には性器を直接口でくわえて中身を飲み込む行為で、ジャニー喜多川氏は服を着たまま行為に及んでいました。
「初めてのときは、本当にあるんだと、びっくりしました。」と元ジュニアが振り返っていることから、
ジャニー喜多川氏にされたことに相当なショックを受けていることが分かりますね。
【13歳元ジュニア】
「当時僕は13歳、中学1年生でしたが、口でされました。
ベッドの下の方から、ざわざわっとくる。ティッシュにペッとはせず、ゴックンして終わり。そのまま寝る。ジャニーさんが服を脱ぐことはなかった。
初めてのときは、本当にあるんだと、びっくりしました。本当にこんなことがあるんだと……」
どんどん被害者の証言が積み上がってきていますね。
「当時僕は13歳、中学1年生でしたが、口でされました。ベッドの下の方から、ざわざわっとくる。ティッシュにペッとはせず、ゴックンして終わり。そのまま寝る。ジャニーさんが服を脱ぐことはなかった。初めてのときは、本当にあるんだと、びっくりしました。本当にこんなことがあるんだと……」
文春オンライン
ジャニー喜多川の性的加害!問題のBBC放送内容まとめ
前述したようにジャニー喜多川氏の性的加害が注目されたのは、BBCが被害を受けたと主張する元ジュニア達の証言をそのまま放送したことがきっかけです。
ジャニーズはエンタメ界に絶大な影響があるからなのか、ほとんどのメディアはだんまりを続けています。
それはともかくとして、一体BBCの放送内容とは何だったのか?元ジュニア3人の証言を参考にしつつリサーチしていきましょう。
ジャニー喜多川の性的加害!BBC放送の内容
ジャニーズ事務所は2003年7月と2004年2月の東京高裁の裁判で、ジャニー喜多川氏の性的加害の記事を掲載した文藝春秋と争い敗訴しています。
裁判所が重要な部分について真実であると認めたわけですが、この裁判の結果を知ったBBCの番組が当時の状況に詳しい関係者に取材をしたそうです。
具体的な取材対象は週刊文春の記事を書いた記者や文藝春秋側の担当弁護士、一般の人たちなど複数に渡ります。
合宿所と呼ばれたジャニー喜多川氏の自宅で何が行われたか?
裁判の様子や多くのメディアがジャニー喜多川氏の行動に触れず、亡くなった際は称賛一方だった理由などについて詳しく探りその内容を放送していました。
【記事編集者】
BBCの番組でモビーン・アザー記者は、かつてジャニーズ Jr.だった人たちや、裁判となった週刊文春の記事を担当した記者たち、文藝春秋側の弁護を担当した弁護士、そして一般の人たちなどに話を聞いた。
事務所の若いタレントが集まる「合宿所」と呼ばれた喜多川氏宅での様子や、裁判について尋ねた。
さらには、なぜ日本のマスコミの多くが、裁判所によって認定された喜多川氏の行動についてほとんど触れず、亡くなった際には功績への称賛一色だったのかを探った。
確かに亡くなった時は過去の功績に称賛が集まっていたので、まさか性加害が事実だったなんて衝撃的ですね!
BBCの番組でモビーン・アザー記者は、かつてジャニーズ Jr.だった人たちや、裁判となった週刊文春の記事を担当した記者たち、文藝春秋側の弁護を担当した弁護士、そして一般の人たちなどに話を聞いた。事務所の若いタレントが集まる「合宿所」と呼ばれた喜多川氏宅での様子や、裁判について尋ねた。さらには、なぜ日本のマスコミの多くが、裁判所によって認定された喜多川氏の行動についてほとんど触れず、亡くなった際には功績への称賛一色だったのかを探った。
BBCNEWSJAPAN
元ジャニーズJr.ハヤシ氏の告白
ジャニー喜多川氏から性加害を受けたと訴える元ジュニアのなかでも注目的な発言をしたのがハヤシ氏(仮名)でした。
ハヤシ氏は初めて合宿所を訪れた日に夜通しマッサージされ、更には口でされたこともあると証言しています。
どうやらお風呂でも行為があったようで、全身を洗われた後にオーラルセックスまでされたことがあるそうです。
他のジュニアからは「これを我慢しないと売れないから」と言われた・・・このようにも話していました。
かなり生々しい証言ですし、売れるためにはジャニー喜多川氏に体を許す以外に選択肢がなかったとしてもなんら不思議ではありません。
ハヤシ氏の表情はマスクで隠れているので見えませんが、当時の様子を語る雰囲気からジャニー喜多川氏の性加害の深刻さを窺い知ることができます。
【元ジュニアのハヤシ氏(仮名)】
中でも印象的だったのが、30年以上前にジュニアだったハヤシ氏(仮名)の告白だ。
時折、声を詰まらせながら、彼は初めて合宿所を訪れた日にジャニー氏に夜通しマッサージをされ、別の日にはジャニー氏から、「口でされた」とも明かした。
また他のジュニアからは「これを我慢しないと売れないから」と言われたという。
夜通し性的なマッサージをされたなんて、ジャニー喜多川氏がどんな表情でしていたのか逆にそこが気になりました。
中でも印象的だったのが、30年以上前にジュニアだったハヤシ氏(仮名)の告白だ。時折、声を詰まらせながら、彼は初めて合宿所を訪れた日にジャニー氏に夜通しマッサージをされ、別の日にはジャニー氏から、「口でされた」とも明かした。また他のジュニアからは「これを我慢しないと売れないから」と言われたという。
文春オンライン
元ジャニーズJr.リュウ氏の告白
次に紹介する元ジュニアは16歳の頃にジャニー喜多川氏の性加害の被害を受けたリュウ氏です。
やはり同じ合宿所の寝室での出来事で、下のほうにジャニー喜多川氏の手が伸びてきた性被害に遭ったことを告白しました。
普通ならそんな衝撃的な体験をしたら、どんなに信頼している人が相手でもその人を全力否定してしまうでしょう。
ところがリュウ氏はジャニー喜多川氏を否定せずに愛を口にしていたというのです。
取材を担当したアザー氏によるとグルーミング(性交渉をする目的で未成年者を手懐ける行為)の心理が働いたのではないかという見解でした。
【元ジュニア・リュウ氏】
例えば、元ジャニーズJr.のリュウ氏は16歳のころ、「合宿所」の寝室でマッサージをされ、下のほうに手が伸びてきたと性被害を振り返りつつも、ジャニー氏を否定せず、むしろ愛を口にしました。
取材後、アザー氏はその心理についてグルーミングではないか、と指摘しています。
アザー氏の考えたように、きっとジャニー喜多川氏は性交渉が上手く運ぶよう相手を懐柔させたのではないでしょうか?
例えば、元ジャニーズJr.のリュウ氏は16歳のころ、「合宿所」の寝室でマッサージをされ、下のほうに手が伸びてきたと性被害を振り返りつつも、ジャニー氏を否定せず、むしろ愛を口にしました。取材後、アザー氏はその心理についてグルーミングではないか、と指摘しています。
Yahoo!ニュース
元ジャニーズJr.平本淳也氏の告白
最後に紹介するのは元ジュニアの平本淳也氏の告白で、性加害の内容については「少し手でされた」と語っていました。
平本淳也氏からするとそれは「マッサージの延長のようなもの」だったそうです。
そしてジャニー喜多川氏が性加害であることは皆が知っていたが、公然の秘密だったことも明かしています。
過去に暴露本を出している平本淳也氏ですが、ジャニー喜多川氏の性加害については擁護しているとも受け取れる発言をしていました。
平本淳也氏のインタビュー記事を見つけることはできなかったものの、BBC放送はアマゾンプライムから視聴することが可能です。
ジャニー喜多川の性的加害に対して事務所の弁明
さてBBCはジャニー喜多川氏の性加害について裏どりを進めた後、同内容についてジャニーズ事務所側に回答を求めていました。
それに対してジャニーズ事務所側は「透明性の高い組織体制を目指し、コンプライアンス遵守の徹底、ガバナンス体制強化を推進中で
2023年中には新体制の導入と発表を予定していると書面で回答するのみです。
現・社長の藤島ジュリー景子氏がインタビューに応じたり会見を開くことは一切ありませんでした。
また書面では優等生的な回答をしていますが、結局ジャニー喜多川氏の性加害に対しての見解を全く述べていません。
これではジャニー喜多川氏の性加害疑惑は深まるばかりで、ジャニーズ事務所への信頼も大きく揺らいだのではないでしょうか?
【ジャニーズ事務所広報担当者】
”2019年の弊社代表の死去後、透明性の高い組織体制を目指し、コンプライアンス遵守の徹底、ガバナンス体制強化を推進中です。
2023年には新体制の発表と導入を予定しております。”(BBC『J-POPの捕食者──秘められたスキャンダル』)
仮にジャニー喜多川氏の行為が事実なら決別をして信頼回復に努めるのに絶好の機会なのに、あやふやにしようとするなんて不思議ですね。
”2019年の弊社代表の死去後、透明性の高い組織体制を目指し、コンプライアンス遵守の徹底、ガバナンス体制強化を推進中です。2023年には新体制の発表と導入を予定しております。”(BBC『J-POPの捕食者──秘められたスキャンダル』)
Yahoo!ニュース
ジャニー喜多川の性的加害と日本エンタメ界の闇
ジャニー喜多川氏の性加害問題はもう何十年も前から日本で報じられ、被害者や目撃者からの証言も多く集まっています。
ですが日本のほとんどのメディアはこの事実を報じず、今回BBCのドキュメンタリー番組が初めてまともに発信したと言っても過言ではありません。
死後数年が経過してもジャニー喜多川氏は、多くの人気アイドルを生み出した大物プロデューサーとして称賛されている現状は確かにありますね。
一代で築き上げたジャニーズというブランドは日本エンタメ界の売れ筋ビジネスに計り知れない影響力を残しているのでしょう。
ただ影響力という面から見るとジャニー喜多川氏以外にも、日本エンタメ界を牛耳る男たちはまだまだ存在しているのではないでしょうか?
そうした男たちに枕営業強いられたりしても、声を上げることができないアイドルは決して少ないないのでは?と考えてしまいました。
まさにエンタメ界の大物たちが地位や名声を利用して罪を免れる筋道は、とっくの昔から出来上がっているということですね。
【記事編集者】
1つ確かなのは、エンターテインメント業界とメディアがこの問題に深入りしないということ。
喜多川は新たなタレントを育て上げることにかけて、格別の長きにわたり信じ難いほどの成功を収めてきた人物であり、彼の築いたジャニーズは今も成功を続けている。
ハリウッドの「枕営業」カルチャーであれ、10代のファンに手を出すポップスターであれ、企業や組織は自分たちの売れ筋ビジネスに痛手を与えかねない出来事には目をつぶりがちだ。
エンタメ界もメディアも互いに持ちつもたれつの関係なら、性加害問題はなかなか解決しないようにも思えました!
1つ確かなのは、エンターテインメント業界とメディアがこの問題に深入りしないということ。喜多川は新たなタレントを育て上げることにかけて、格別の長きにわたり信じ難いほどの成功を収めてきた人物であり、彼の築いたジャニーズは今も成功を続けている。ハリウッドの「枕営業」カルチャーであれ、10代のファンに手を出すポップスターであれ、企業や組織は自分たちの売れ筋ビジネスに痛手を与えかねない出来事には目をつぶりがちだ。
NEWSWEEK